時間を節約したい人はたくさんいると思います。
できるだけ無駄な時間を削りたい。そのために時短ワザを極めたり、特別な機械や道具を使うなどの工夫を、誰もがしていると思います。
無駄な時間できるだけ削りたいのは私も同じです。
「無駄な時間」の定義
ですが、無駄な時間とは、一体どんな時間のことを指すのでしょう。
人それぞれ違います、そうですよね。
色んな人が、洗濯の時間を削るために高価な全自動洗濯機や乾燥機を買います。
そんな人たちが節約してやりたいことって何なのでしょう。
ある人は趣味のゲームだと言いました。
趣味がゲームだと、ゲームをしている時間は無駄ではないのか。
私にとって、ゲームをする時間は浪費にしかなりませんので、できれば節約したいです。
手洗い洗濯のメリット

私は、洗濯が好きです。それも手洗いがとても楽しいと思っています。
旅をしている時は基本手洗いです。洗濯機がないので当然ですが、実家にいる間や、イタリアの自宅にいるときもたまに手洗いをしています。
少量の洗濯やひどい汚れ落としに向いている
たくさんのものを洗うときは洗濯機を使いますが、少量の衣類や汚れのひどいテーブルクロスを使うには手洗いが便利です。
2~3枚のシャツを洗うのに洗濯機いっぱいの水はもったいないし、生地によってはシワや傷みが気になるので手洗いの方が安心な場合も多いです。
手洗いならテーブルクロスの濃いシミをポイント洗いできます。シャツの襟袖汚れもお手の物。ポイント洗いのあとはざぶざぶっと水洗いすれば洗剤も最小限で済みます。
無心になれる

洗濯物をじゃぶじゃぶすすいでいる時って、無心になれるんです。完全に瞑想状態に入ることもあります。
無心でいるとブログのアイデアが浮かぶことが多い気がします。
エクササイズになる
水をたっぷり含んだ洗濯物を持ち上げて落とす動作は、二の腕に効きます。腰を曲げて行うので、負担がかからないように気を付けましょう。
節約になる

洗濯機が不要で、電気も使わないのでお金がかからないどころか節約にもなります。すすいだ後の水は水回りの掃除に使い、一番最後のすすぎ水(石鹸成分が残っていない水)は植木にあげています。
そんないいことずくめの手洗い洗濯のやり方をご紹介
手洗い洗濯の仕方(普通バージョン)
バケツやタライに水を張る
ここに洗濯物を入れるのですが、その前に軽く汚れをはたいておくと予洗いが不要になります。また、シミ汚れなどを見つけておくと洗い残しがなくなります。
ホーローのタライなんて、味が合っていいですね。憧れます。
洗濯物を水に浸け、シミ汚れ部分に直接石鹸を塗り付ける
石鹸は手洗用のをそのまま使っていますが、お気に入りの洗剤があるならそれを汚れに直接ふりかけます。
手を浸けるので、環境だけでなく手にも優しい洗剤がおすすめです。
肌が弱い方は無理せず手袋を使いましょう。
石鹸を塗り付けた箇所を手で包み込むように揉み洗い
つまみ洗いは生地を傷めるので、私は生地を多めに掴んで周囲の生地ごとゴシゴシジャブジャブ洗います。
どうしても落ちない汚れは漂白剤を使います。手洗いだと汚れにピンポイントに漂白剤を落とせるので、最小限の使用で済みます。
酸素系が人体にも環境にも優しく、色柄物にも使えます。塩素系は白い生地かつ汚れのひどいもののみに使いましょう。
オススメはウタマロ石鹼です。旅館で和服を着て働いていたとき、足袋の汚れがひどかったのですが、これで優しくゴシゴシすれば、たいがいの汚れは落ちました。
全体を水に浸す
私はポイント洗い用の石鹸だけで全体も洗ってしまいますが、気になる場合は少し足してもいいです。
全体を押し洗いしたら、石鹸水を捨て、洗濯物を軽く水切り
洗濯物を押さえながら、水を捨てます。このあと水をひたひたになるくらい入れ、ざっとすすぎます。その後、たっぷりの水を入れ、洗濯物を泳がせながらしっかりすすぎを2回します。
軽く水気を切ったら干し場まで持って行って干す
私は生地が傷むので、しぼりません。お風呂場のタオル掛けなどに30分程かけて置き、水の溜まった裾だけを握るようにするだけであらかた水切りができます。
水滴が落ちないくらいまで水が切れたら、屋外に持って行き干します。 差支えない環境であれば、水がしたたる状態で干してもまったく問題なし。
干場が無い場合は、しっかり水を切ってから部屋干ししましょう。換気さえできていれば割とすぐ乾きます。急ぐ場合は扇風機を使い、こまめにひっくり返します。
洗濯の仕方(セスキ炭酸ソーダバージョン)
特に目立ったシミが無く、皮脂汚れが気になる場合に使います。環境に優しいので、普段使いにおすすめです。
軽く汚れやホコリをはたいた洗濯物を少ない水に浸け、予洗いをする
水が汚れないよう、ホコリはあらかじめ落としておきます。
水を替え、セスキ炭酸ソーダを一定の割合で洗濯物の入った水に溶かす
近所の薬局や100均などでも買えます。ぬるま湯だと溶けやすいです。
水を少なめにしておくと濃い水溶液が作れます。
30分ほど浸けおき
セスキ炭酸ソーダは浸け置きすることでより効果を発揮します。皮脂汚れの目立つ襟袖は特にしっかり浸けおきしましょう。
汚れを確認し、落ちていたら全体をじゃぶじゃぶ洗い
もっとも汚れのひどい部分を確認し、落ちていなかったらかるく掴んでもみ洗いし、それでも落ちなかったらもう少し放置します。
汚れが落ちていたら、速やかに水を捨て、少量の水でざっとすすぎます。その後、たっぷりの水でもう一度すすぎ。
化学物質無添加なので、基本的にすすぎ一回でOKです。手洗いはしっかり絞れないので、2回すすぎしています。その後は同じように干すだけ。
残り湯を使うバージョン
残り湯を使うなら、お風呂に入った直後がおススメです。温かい洗濯水を使う方が汚れが落ちやすいですし、菌の繁殖も少ないです。ただし熱めのお湯だと、生地によっては色落ちするので、少し冷ましてから使いましょう。
お風呂をでる直前に洗面器などでお風呂のお湯をバケツやタライに移す
予洗いをしたら水を替え、あとはセスキ炭酸ソーダと同様に洗う
汚れがひどい場合は足で踏む
体を拭きながら踏んでいます。あとは上と同様です。
すすぎには、残り湯ではなく水道水を使いましょう。残り湯を使うと臭いが出る場合があります。
意外と手間ではない手洗い
手洗いというと、ものすごく手間をかけているように思えますが、浸けおきの時間を除けば洗濯機を使うより断然早く終わります。前日から浸けおいて、翌朝ザザっと洗うこともできます。
手で絞ると疲れますので、濡れたまま干しちゃいます。アパートなどで下の階に住人がいる場合や部屋干しをする場合はお風呂場のタオル掛けやシャワーヘッドに引っ掛けておきます。水滴が落ちなくなったら裾だけ握って水気を切り、あとは普通に干すだけです。
趣味がゲームか洗濯かの違い

私にとって洗濯は、趣味のひとつ。だったら洗濯をしている時間というのは無駄ではない、と言えるのではないでしょうか。
私もこれに気付くまでは、洗濯している時間を節約する方法をぼんやりと考えていました。
それがいつしか、何か手洗いするものはないかと夫に聞いたり、あちこちから探すうちに、自分は洗濯が好きなんだと気付きました。
そうなるともう、洗濯の時間を節約する必要はありません。
趣味のゲームをするために洗濯の時間を削るのは理解できます。その人にとっては洗濯は無駄な時間ですからね。
私は趣味の洗濯をするためにゲームをしないのです。私にとってはゲームが無駄な時間です。
最近では、いかにシミをきれいに取るか、いかに節水できるかということに喜びを見出すようになりました。
また、太陽の下で光る衣類や、そこから滴る雫を見るのに幸せすら感じるようになりました。
ちなみに裁縫も好きです。あまり上手とは言えませんが、無心になれるところが自分に合っています。人からは「買いに行った方が早い」「補修する時間分、外で働いて新しいのを買え」などと言われますが。
ゲームにしても洗濯や裁縫にしても、自分の趣味に好きなだけ時間を割けるのは幸せなことではないでしょうか。
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